花粉症対策

〜つらい鼻水から解放されるのは、次はあなたの番かな!〜


花粉症対策

 血中カルシウムの濃度は9〜11mg/100mlでほとんど一定のハズです。

 この濃度を調整するのには以下の3種類のホルモンがカギを握っています。

1・副甲状腺ホルモン

  骨のカルシウムを溶かし血中にカルシウムを増加させる働き

2・活性型ビタミンD(以下の生成過程を見るとこれはホルモンであると言えます)

  コレステロール+紫外線->ビタミンD->

   ->肝臓->25水酸化ビタミンD->腎臓->活性型ビタミンD となります。

  腸壁からのカルシウム吸収を促進させる働き

  所要量:成人の場合100IU、妊婦、授乳期は400IU、幼児は400IU

    1IU=0.025マイクログラム

3・カルシトニン(甲状腺ホルモン)

  血中濃度が高くなりすぎる場合に濃度を低下させる働き

 多量のカルシウムをとり続けると、相対的にカルシトニンの量が不足することになり、これがいわゆる高カルシウム血症の原因であるようです。

 高齢者の場合は肝臓と腎臓の働きが弱るので、活性型ビタミンDが不足し、カルシウム濃度を上げるには副甲状腺ホルモンしかないことになり、骨がどんどん削られるため、若い頃からの蓄えがないと、骨そしょう症になるようです。


 カルシウムパラドックスという言葉があります。

 この意味は、体全体ではカルシウムの量が減っているのに細胞や細胞外の結合組織にカルシウムが増えるという現象です。この詳細は未だ不明な点が多いようですが、加齢とともに骨から削られたカルシウムはなぜか、他の細胞に沈着しやすいのだそうです。

 この説明には「副甲状腺ホルモンの異常亢進説」というのがあり、これは、慢性的なカルシウム不足により、盛んに副甲状腺ホルモンが作り続けられるためにおこるもので、副甲状腺ホルモンは場合によっては細胞にカルシウムを押し込むような働きがあるとも言われています。

 活性型ビタミンDも、本来はカルシウムの吸収を良くして、カルシウム不足を補う働きが期待されていたのですが、どうも、副甲状腺ホルモンと同じように、細胞にカルシウムを押し込む働きがあると説明したほうが、はっきりする事例が多数でているのです。たとえば脳細胞にカルシウムが押し込まれたままですと、信号伝達がうまくいかなくなり、カルシウム不足と同じように、いらいら感、道徳心の低下など、エンセファロバチア症候群といわれる症状になるようです。

 他の説明では「燐酸説」というのもあります。

 これは、燐酸を含む加工食品や保存食をたくさん摂取すると、骨のカルシウム溶出と骨以外の細胞へのカルシウム沈着という現象が現れるという説です。これには細胞のイオンポンプ作用が係わってくるようです。

 まだまだ説明はすご-く長くなりそうですが、要は、若いころの体内保持のカルシウムやビタミンDの持つ意味と、カルシウムが骨から削られる量が多くなる年齢におけるカルシウムでは、その意味がかなり違ってくる、ということが言えると思います。

 若い頃(25才程度?)までは、たくさんカルシウムを摂取しても、それなりに骨に蓄えられるのですが、ある年齢以上では、骨の形成より破骨細胞が優勢になるため、骨を削ってカルシウムの濃度を保とうする働きが強いため、あまりたくさん摂取しても、すぎたるはなんとか...、となるということがあるようです。でも、高齢の方にビタミンDとカルシウムを摂取してもたっらら、骨密度が上がったとする意見もあり、この辺の決着はまだ見ていません。

 ですが、ここで重要なのは、やはりマグネシウムです。カルシウムの拮抗剤としての性格がありますので、細胞に多く入り込んでしまったカルシウムを外に運び出すという作用もあるようです。また、このとき細胞内にたくさんカルシウムが入り込んでしまったために、水で薄めるという対策がとられるのですが、これが細胞の水ぶとり状態、いわゆる細胞浮腫という状態も改善されるのです。

 リンは、最近の食生活ではどうしても多くなりがちですが、カルシウムと活性型ビタミンDとリンを多く摂取すると、細胞の老化現象としか思えないような急速な高コレステロール血症にあることが確認されているようです。これがつづくと深刻な動脈硬化いよる高血圧となるそうです。

 リンは、マグネシウムを追い出す働きが強く、カルシウムも追い出す働きがあります。マグネシウムはそうでなくとも体から逃げ出しやすいミネラルであるようで、偏った栄養摂取やストレスにより大量に逃げ出すそうです。

 高齢者ほど、カルシウムよりマグネシウムの摂取割合に気をつけるべきであり(2:1から1:1が理想)くれぐれもカルシウムやビタミンDのみの過剰摂取は避けたいと考えます。その他のミネラルバランスも大切ですが、とても書き切れるものではありません。重要なのはバランスであり、有害ミネラルは排除しなければなりません。有害ミネラルはシスチンとメチオニンにてそのキレーション反応(はさみで摘む)により排除ができるようです。これらの含硫アミノ酸は、たまごの黄身などに含まれます。

 カルシウム不足とはいいますが、マグネシウム不足とはなかなか聞きません。おかしな話です。日本の大手製薬会社のポ○ンs(だったかな?)でもカルシウムはたくさん入っていますが、マグネシウムは無いのです。健康のためといって飲んでいたら、高血圧と骨そしょう症を招いてしまうことにもなるかもしれません。


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