天然オリゴ糖のがん抑制作用


天然オリゴ糖のがん抑制作用

1998.6.4

宝酒造、天然オリゴ糖のがん抑制作用を発見

 宝酒造は三日、ノリや寒天に含まれる天然オリゴ糖ががん抑制作用を持っていることを発見したと発表した。7月15日から札幌市で開く糖質シンポ ジウムで発表する。今後、天然オリゴ糖を使用した清涼飲料水などの開発を進めていく方針。

 宝酒造によると、テングサやオゴノリなどの紅藻(海藻の一種)や、これらを原料とする寒天に含まれる多糖類(アガロース)から生成するアガロオ リゴ糖と呼ぶ天然オリゴ糖ががんを抑制するという。

 1リットル当たりアガロオリゴ糖を160mg添加した培地でヒトの大腸がん、胃がんの細胞を培養したところ、がん細胞がアポトーシス(細胞死)を起こし、無添加の培地ではどんどん増殖するのに対して大腸がんは24四時間、胃がんは48時間で死滅した。またマウス実験でもガン腫瘍が消滅したり重量が減少することを確認した。


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