アトピー性皮膚炎、アレルギーが気になる方へ |
●アトピー性皮膚炎、アレルギー
1・リノール酸のとりすぎに注意しましょう! 2・マーガリンやショートニングはやめましょう! 3・積極的な活性酸素対策をしましょう! 1995年7月15日の読売新聞に次のような記事が出ておりました。
加熱調理の油に何をお使いですか?もしも、リノール酸(コーン油などのサラダ油)を使っていた場合は、オリーブ油やキャノーラ油(なたね油)、グレープシード油など、加熱しても酸化しにくい油にするべきです。酸化した油(過酸化脂質)は、ガンなどの原因として認識されています! リノール酸は、n-6系列の代表的な多価不飽和脂肪酸です。 サフラワー油、ひまわり油、コーン油、サラダ油、大豆油、ごま油の順で多く含まれます。 1950年代後半にアメリカで「リノール酸はコレステロール値を低下させる」といわれたため、動脈硬化の予防に効果があるとばかりにもてはやされ、盛んに摂取された時期がありました。このため、今でも少し古い栄養学ではリノール酸の摂取をすすめる傾向にあります。 しかし、現在ではリノール酸のコレステロールを低下させる効果よりも、過剰摂取となったときの、アレルギーをはじめする、肺ガン、乳ガン、大腸ガン、前立腺ガン、すい臓ガンなどを促進してしまうという危険性のほうが重大な問題であるということがわかってきました。 最先端の見方では、リノール酸のかわりに、現代の食生活では極端に不足傾向にあるα-リノレン酸というn-3系列の多価不飽和脂肪酸の摂取をすすめられるようになってきています。リノール酸の代謝がうまくできないという方が相当数いることがわかってきました。このような場合には、リノール酸から代謝されてできるガンマ-リノレン酸という脂肪酸の摂取が重要な場合もあります。脂肪酸摂取のバランスを考えた場合にはEPAも同時に摂取すると良いかと思われますが、このときの注意点は、過剰摂取にならないように意識することと、EPAなどのオメガ3系の脂肪酸は酸化しやすいという点に注意が必要かと思います。 アトピー性皮膚炎は、リノール酸の過剰摂取によって発症する典型的な症状ということです。 リノール酸は体内でγ-リノレン酸、次にジホモ・γ-リノレン酸、さらにアラキドン酸に合成されます。 ジホモ・γ-リノレン酸からは生体調節ホルモンであるプロスタグランジンE1が合成されます。 アラキドン酸からはプロスタグランジンE2が合成されますが、ガンを促進してしまうという好ましくない働きがあります。 α-リノレン酸からは、EPAやDHAが合成され、さらにプロスタグランジンE3が合成されます。 プロスタグランジンは多くの種類がありますが、ごく少量でも強い生理作用がある生体調節ホルモン(局所ホルモン)です。プロスタグランジンE1とE3は体内での作用を抑制しあっているようです。 大切な働きのあるプロスタグランジンですが、これらの正常な合成を阻害するものがあるのです。それは、マーガリンとショートニングなどの人工的に作られたトランス型脂肪酸です。これらは、バターの代用品で、工業的に魚油や植物油に水素添加加工をして、粘度を増加させている、いわばプラスチックと言えます。カビも生えないし、虫もたべません。 ドイツでは、クローン病という消化器官全体に潰瘍ができ、さらに自己免疫を起こしてしまい、なかなか治りにくいという恐ろしい病気の多発時期と、マーガリンが新しい食品として発売された時期と重なったため、マーガリンの有害性が注目されるようになったようです。この原因は、脂肪酸から合成されるプロスタグランジンの生成が阻害されるから、ということが、イギリスの研究者らによって明らかにされています。 現在でも、バターの代わりにショトニングやマーガリンが、ただ安いから、または「バターは体に悪いから」という間違った常識により、使い続けられています。ショートニングは食感を良くという理由で広く使われています。このことが、アトピー性皮膚炎や、アレルギー疾患の増加の原因のひとつであるとも思えます。せめて、学校給食では、マーガリンやショートニングといった「プラスチック」を使ったパンなどは出さないでほしいと思います。 トランス型脂肪酸が野放し状態で消費者へ供給され続けているのは、もしかしたら先進諸国では日本だけかもしれません。。? アラキドン酸はリノール酸から合成されますし、レバーや卵の卵白にも多く含まれ、この過剰症が問題となります。動脈硬化、高血圧、心不全、脂肪肝、慢性炎症、自己免疫疾患、アレルギー性湿疹、アトピー性皮膚炎などを引き起こしやすくなると言われています。 このため、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を改善するには、リノール酸を控え、α-リノレン酸を多く摂取することを心がけると良いと思います。同時にバランス良く、γ-リノレン酸の摂取も心がけると良いと思います。ただし、α-リノレン酸はとても酸化しやすい点は変わらないため、加熱料理は不可であり、同時にβカロチンやビタミンC,Eなどの抗酸化栄養素を多く摂取することを忘れてはいけません。α-リノレン酸の積極な摂取により、子供の知能の発達やアレルギー症状の緩和、動脈硬化の予防や血液循環の改善、視力の改善などが期待できると思います。 α-リノレン酸は、シソ油、えごま油、あまに油、菜種油(キャノーラ油)の順で多く含まれています。 α-リノレン酸はまた、体内でEPAやDHAに合成されます。EPAは魚の油にも多く含まれますが、血液をさらさらにして、動脈硬化や、心筋梗塞を防ぐはたらきがあります。さらに、LDLを減らし、HDLを増加させ中性脂肪を減らすといった優れた働きがあります。DHAはEPAの効果の他に、脳の発達や機能を高めるなどの様々な働きが期待されています。ただし、繰り返しますが非常に酸化しやすいため、加熱料理は不向きで、かつ抗酸化栄養素の同時摂取が望まれます。 リノール酸とα-リノレン酸は、どちらも体内で合成できないため、食品から摂取しなければならない「必須脂肪酸(不可欠脂肪酸)」です。その摂取量のバランスは、リノール酸:α-リノレン酸は1:0.25から1:1(文献により違いがある)となっています。 しかし、α-リノレン酸の過剰症はカロリー摂取過多になることしか指摘がありませんので、たとえば、シソ油とバルサミコ酢にしょう油などで味を調えた「スペシャルドレッシング」を自分で工夫し、積極的に摂取する事を考えるのも良いと思います。 積極的な活性酸素対策は、そのひとつの解答として、「OPC」の摂取があります。OPCとビタミンCやその他の必須微量栄養素(ビタミン・ミネラルなど)を積極的に摂取することによって、花粉症やアトピー性皮膚炎が気になる方の健康維持にも良いとおもいます。 食事から摂取できる抗酸化栄養素もたくさんあります。 OPCや高品質ビタミンCの栄養補助食品については、こちらのページをご覧ください。 各種ビタミン・ミネラルをはじめ、食物繊維、乳酸菌、酵素、ハーブなどを効率的に摂取できる製品にいてはこちらのページをご覧ください。
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