ピロール農法米、栽培記録インデックス

- 2005年度 -


 米作りは、稲刈り後からもう始まっています。翌年の為に耕作したり、稲わらを敷きこんだりといった土作りをするわけです。稲わらの分解促進のために、“わらゴールド”という微生物の資材を投入したりもします。その後、トラクターで荒く耕しておきます。

 2005年度は、カルシウムとマグネシウ、その他、微量ミネラルの補給のため蠣殻カルシウム資材を散布しています。
 今年度も土作りのために“苦土重焼鱗”という資材を使っています。農協によりますと長年稲作において多くの農家で使われ、非常に良い結果を得ているとのことです。植物の結実の為に必要なリン分の補給、苦土(マグネシウム)の補給にもなります。

 今年の肥料は昨年と同様な考え方から発酵鶏糞の肥料は使わず、農協お薦めの化成肥料と有機肥料を混合した肥料“ゆうた君”という肥料を元肥として使っています。肥料の選定にも気を使いますが、ピロール資材の投入によって、化学肥料だけの栽培で問題となる、特定の微量ミネラルの欠乏ということもなく、さらにらん藻の働きによって必要なミネラルが稲に充分に吸収されるようになるため、植物本来の生育が望めると思っています。

 ピロール農法においては、どちらかと言えば、化成肥料の方が相性は良いようなのです。ピロール農法で使用する資材は、らん藻を繁殖される為の資材ですので、らん藻が繁殖しやすい環境にする資材です。天然成分だけで出来ていますが他の有機肥料との混同は、目的とするらん藻の繁殖に影響を与えてしまうことがあるようです。

 雑草対策では、今年も水田マルチというものを長崎県諫早市から取り寄せて使用しています。これは、EM菌という有用微生物群を利用したものです。土壌改良にも適したものであるようです。これによって雑草の種の発芽を押さえるという働きがあるようです。詳しくはメーカのホームページをご覧になっていただければ幸いです。

 追肥には、今年は全体的には、追肥専用の稲穂のための肥料を使っています。1反(約10アール)あたり20kgです。発酵鶏糞などの有機肥料は元肥にはまぁ良いのですが、追肥では強いアルカリ性であるピロール資材の散布と追肥の時期が近いため、有機肥料を使った場合には有機肥料がもつ分解作用を行う菌が、ピロールで繁殖させるらん藻の繁殖に影響を与えることが懸念されるためです。

 基本はピロール農法ですから、繁殖したらん藻による優れた働きを期待することにしました。

 ピロール資材の使い方、ピロール農法の特徴は、ピロール農法HPをご参照ください。

 二年前から除草の為に“カブトエビ”を導入しています。ですが、この繁殖がまだ思うようにいっていないのが現状です。昨年に田圃の一角に作った水槽ですが、少しの間は順調に水を蓄え、カブトエビも順著に生育するものと期待していました。ところが、なんと竹をうんと細くしたような“シノ”が水槽の下から芽を出し、水槽の底に張ってあるシートを破ってしまいました。もうその時には田植えも終わっていたため、水槽の修理をする余裕はありませんでした。このため、充分な水位を維持することができなくなり、カブトエビの繁殖はできませんでした。来年は水槽を作り替え、シノの根も完全に取り除いて、もういちど挑戦したいと思います。



 今回の稲作の画像記録は、5月10日の田植え前からと9月25日の稲刈り後、乾燥終了までとなっております。

 2005年度 ピロール農法によるコシヒカリの栽培記録

5月

 今年も無事に田植えができました。今年は天候にもめぐまれ順調に息ました。

ブログには日々の様子を書いております。

10日,12日,13日,14日,16日,17日,18日,19日,20日,21日,28日,29日,30日,31日

6月

 苗は根を張り、幹も太くなり、そして分けつをする大切な時期です。

6月のブログです。

4日,7日,9日,11日,14日,16日,18日,19日,23日,26日

7月

 ピロール資材を散布したり、追肥をしたり、そして稲はいよいよ穂を付け出します。今年は草がスゴイことになってしまいました。草取りは、非常に疲れる作業です。

7月のブログです。

2日,9日,10日,19日,23日,24日,26日,28日,30日

8月

 おいしいお米となる大切な時期です。今年は猛暑のため、お米が出来すぎて(?)白く濁ったお米ができることがあるとのことで、注意報が出ていました。でもどうやって注意すれば良いのでしょう?草は相変わらず多かったです。

8月のブログです。

3日,5日,7日,13日,16日,26日,28日,30日,31日

9月

 いよいよ収穫です!
 今年の天候ではきっと良いお米が沢山取れたと思います。でも草の量も相当なものでした。

9月のブログです。

3日,10日,16日,17日,18日,19日,20日,21日,22日,25日

 

 畑 編 畑では、ジャガイモ各種やスイカ、トウモロコシ、ナス、ハーブ、ピーマン、トマト、唐辛子、ヤーコン、ホドイモ、サツマイモ各種、カボチャ、サトイモ、山ミツバ、ゴーヤー、モロヘイヤ、つるなし紫インゲン、インゲン豆、ツタンカーメン王陵のエンドウなどを栽培しています。 3月,4月,5月,6月,7月,8月,9月,10月

        

3月
畑編のみ

4月
畑編のみ

5月
10日,12日,13日,14日,16日,17日,18日,19日,20日,21日,28日,29日,30日,31日

6月
4日,7日,9日,11日,14日,16日,18日,19日,23日,26日

7月
2日,9日,10日,19日,23日,24日,26日,28日,30日

8月
3日,5日,7日,13日,16日,26日,28日,30日,31日

9月
3日,10日,16日,17日,18日,19日,20日,21日,22日,25日

10月
 

畑 編
3月,4月,5月,6月,7月,8月,9月,10月

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