ピロール米、栽培記録インデックス

- 2004年度 -


 米作りは、稲刈り後からもう始まっています。翌年の為に耕作したり、稲わらを敷きこんだりといった土作りをするわけです。稲わらの分解促進のために、“わらゴールド”という微生物の資材を投入したりもします。その後、トラクターで荒く耕しておきます。また、今年度も土作りのために“苦土重焼鱗”という資材を使っています。農協によりますと長年稲作において多くの農家で使われ、非常に良い結果を得ているとのことです。植物の結実の為に必要なリン分の補給、苦土(マグネシウム)の補給にもなります。

 例年ですと、元肥に“発酵鶏糞”を使っていましたが、今年は鳥インフルエンザが流行しましたので、なんとなく使うことを敬遠しました。大事を取って農協お薦めの化成肥料と有機肥料を混合した肥料“ゆうた君”という肥料を元肥として使っています。

 ピロール農法においては、どちらかと言えば、化成肥料の方が相性は良いようなのです。ピロール農法で使用する資材は、らん藻を繁殖される為の資材ですので、天然成分だけで出来ています。他の有機肥料との混同は目的とするらん藻の繁殖に影響を与えてしまうことがあるようです。

 雑草対策では、水田マルチというものを長崎県諫早市から取り寄せて使用しています。これは、EM菌という有用微生物群を利用したものです。土壌改良にも適したものであるようです。これによって雑草の種の発芽を押さえるという働きがあるようです。詳しくはメーカのホームページをご覧になってください。

 追肥には、今年は全体的には、追肥専用の稲穂のための肥料を使っています。1反(約10アール)あたり20kgです。さらに通常は元肥に使うコシヒカリ専用の化成肥料を成長の思わしくない部分にだけ使いました。三反分(約30アール)で10kgほどです。発酵鶏糞などの有機肥料は元肥にはまぁ良いのですが、追肥では強いアルカリ性であるピロール資材の散布と追肥の時期が近いため、有機肥料を使った場合には有機肥料がもつ分解作用を行う菌が、ピロールで繁殖させるらん藻の繁殖に影響を与えることが懸念されるためです。

 基本はピロール農法ですから、繁殖したらん藻による優れた働きを期待することにしました。

 ピロール資材の使い方、ピロール農法の特徴は、ピロール農法HPをご参照ください。

 一昨年から除草の為に“カブトエビ”を導入しています。ですが、この繁殖がまだ思うようにいっていないのが現状です。今年は田圃の一角に水槽を作ってそこにカブトエビの卵があると思われる昨年の水槽の土を入れておきました。赤い紅カブトエビの姿が何匹も確認できました。確かに水槽の中は草はありませんでした。来年はきっともっとたくさんのカブトエビが成長してくれることを期待しています。カブトエビは田圃の草取り虫というようですが、まだこれと言った効果はでていません。なんとかして大量に繁殖させ、除草効果を発揮してくれるようにしたいものです。



 今回の画像記録は、5月1日の田植え前からと9月16日の稲刈りまでとなっております。

 2004年度 ピロール農法によるコシヒカリの栽培記録

5月

 今年も無事に田植えができました。今年は天候にもめぐまれ順調に息ました。

1日,8日,11日,14日,17日,19日,21日,24日,26日,30日,31日

6月

 苗は根を張り、幹も太くなり、そして分けつをする大切な時期です。

5日,13日,19日,25日

7月

 ピロール資材を散布したり、追肥をしたり、そして稲はいよいよ穂を付け出します。今年は草がスゴイことになってしまいました。草取りは、非常に疲れる作業です。

4日,11日,17日

8月

 おいしいお米となる大切な時期です。今年は猛暑のため、お米が出来すぎて(?)白く濁ったお米ができることがあるとのことで、注意報が出ていました。でもどうやって注意すれば良いのでしょう?草は相変わらず多かったです。

1日,7日,10日,13日,14日,16日

9月

 いよいよ収穫です!
 今年の天候ではきっと良いお米が沢山取れたと思います。でも草の量も相当なものでした。

8日,11日,12日,13日,16日

 

 畑 編 畑では、ジャガイモやスイカ、トウモロコシ、ナス、ハーブ、ピーマン、トマト、唐辛子、ヤーコン、ホドイモ、サツマイモ、カボチャ、サトイモ、ネギ、イチゴ、山ミツバなどを栽培しています。 5/1,5/14,5/19,5/21,5/24
5/31,6/5,6/13,7/11,7/17
8/1,8/7,8/10,8/14,9/8,9/11

        

4月
データなし

5月
1日,8日,11日,14日,17日,19日,21日,24日,26日,30日,31日

6月
5日,13日,19日,25日

7月
4日,11日,17日

8月
1日,7日,10日,13日,14日,16日

9月
8日,11日,12日,13日,16日

10月
 

畑 編
5/1,5/14,5/19,5/21,5/24,5/31,6/5,6/13,7/11,7/178/1,8/7,8/10,8/14,9/8,9/11

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