ヘルス・ティップス

(この記事は、米国LPI社のヘルス・リサーチ・レビューという健康新情報紙を翻訳したものです。)


楽しい休暇

体重コントロールを気にかけている人も、ホリデー・シーズンに付きもののストレスをなるだけ避けたいと考えている人も、ほんのちょっとした常識を働かせるだけで、ぐっと楽しく健康的に年末年始を過ごすことができます。ご馳走を食べすぎ、夜更かしをし、運動不足のままで過ごせば、元気がなくなり、寝不足になり、果てはウェスト周りに脂肪が付くという結果になりかねません。次のヒントに従えば、きっと、健康で元気に過ごすことができて、今までの服が着られなくなるということもないでしょう。

1. 運動しよう!

 ウォーキングやその他の、毎日できるエクササイズをしましょう。面倒な運動でなくていいのです。1度に数分ずつでもいいのです。まずは、朝と昼か夕方に、10〜15 分ずつ散歩しましょう。これだけで、体の調子が全然違う筈です。

2. 水を飲もう!

 水は、体のシステムを洗い流すために不可欠です。普段よりストレスや食べる量が多い時期には、いつにも増して重要です。それに、水は食欲をコントロールするのにも役立ちます。それだけではありません。冬には、皮膚や他の部分の体細胞を潤おすためにも水は大切な役割を果たしてくれるのです。

3. サプリメントをとろう!

 研究につぐ研究でわかったのは、ストレスがかかる時期には、体にはもっと栄養が必要だということ、特に、抗酸化剤が多めに必要だということです。この時節には、サプリメントの量をいつもより増やすと気分よく過ごせる筈です。

4. アルコール?

 思い出してください。グラス1杯の赤ワインには、他のお酒より100ミリグラムも多くいろいろなOPC群が含まれているということを! 赤ワインは、中に含まれている OPC群のせいで、リキュールを使ったカクテルや白ワインよりも健康にいいのです。ですから、パーティや食事で飲むとしたら、赤ワインを選んでください。

5. ポンド(体重)と闘おう!

 今着ている服が着られなくならないようにする最上の方法は、もちろん、腹八分目に食べ、運動をすることです。でもそれがむずかしいのなら、何種類かのライフプラス製品を利用するのも、役に立ちます。

●さらに元気の後押しをしたいなら、リアルエナジー(TM)をプラスするのがいい方法です。新しく出たパケットは、いつでもどこへでも持って行けます。パケットを開け、水にとかして飲んでください。

●食事のたびにフェイズオリーン・フォルテ(TM)スターチ・ブロッカーをのめば、ポテト、ドレッシング、ヤムいも、お祝い用ロールパンなどを余計に食べても、そのデンプンからくるカロリーと闘うのに役立ちます。

6. ポジティブでいよう!

 中には前向きでいるのが苦手な人もいるでしょうが、前向きな態度を維持すると健康にもいいことがわかってきています。ネガティブなコメントを口にするのは避けましょう。自分で言っておきながら、自分を後ろ向きな気分へますます追い込むことになりかねないからです。年末年始は、1年のうちの大切な時節です。前向きな態度で臨めば、あなた自身はもちろん、お友達やご家族みんなにとっても、楽しく有意義な年末年始となることでしょう。

カルシウムが結腸癌のリスクを減らす?

 ニューヨークにあるセント・ルークス・ルーズベルト・ホスピタルのドクター・ピーター・ホールドは、最近、全米乳業評議会から出資を受けたある研究を終えました。1年をかけて、結腸癌のリスクをかかえた患者70人を追跡する、という研究です。そのうち半数には、従来通りの食事を続けてもらい、残りの半数には、低脂肪の乳製品を食べることによって、1日あたりのカルシウム摂取量を1,500ミリグラムまで増やしてもらいました。研究の結果はジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション(JAMA)1998年版280: 1074-1079に掲載されましたが、それによれば、カルシウムを多く摂ったグループのほうが、結腸癌が発症するリスクが少なかったそうです。

ビタミンEがまた点数をゲット

 最近、ペンシルバニア大学の研究者たちによってハツカネズミを使って行なわれた研究で、ビタミンEには心臓病から健康を守る”強力な保護効果”があることがわかりました。ペンシルバニア大学メディカル・センター薬学科長のドクター・ギャレット・A・フィッツジェラルドによれば、この研究では、ビタミンEが、動脈が硬くなってしまう病気、動脈硬化症の一種であるアテローム性動脈硬化症に対して、抗酸化剤として有効に作用するということを示す強力な証拠があがった、ということです。このリポートの上級筆者であるドクター・フィッツジェラルドによれば、この研究では、心臓病において活性酸素が有害な作用をする機序も明らかにしているそうです。

カルシウムで骨を丈夫に

 米国農無省によれば、ティーンエイジャーの男子の60%と女子の80%は食事から充分なカルシウムが摂れていません。カルシウムが不充分だと、後年、骨粗しょう症にかかるリスクが高くなりかねません。この傾向は、ソフトドリンクの飲み過ぎによって、さらにひどくなっているおそれがあります。炭酸入りドリンクにはリン酸が含まれており、これが骨のカルシウムを”溶かし出し”かねないからです。たいていの人は、30歳頃までは骨密度が上がり続けるのですが、20歳前にピークのくる人が増えてきているという事実もあります。これは大問題であり、若い人たちは何がなんでも適切なレベルのカルシウムを摂らなければなりません。

 全米骨粗しょう症財団では、大人なら毎日1,000〜1,500ミリグラムのカルシウムを摂るように勧めています。大人もやはりカルシウムの摂取量が減っており、1日あたり、たったの500〜700ミリグラム、つまり健康を保つために必要な量の1/3しか摂れていないからです。

 食事にもっとカルシウムを取り入れると、今現在の体の機能が健やかになり、骨組みが丈夫になるだけでなく、後々まで健康を維持することができるのです。もちろん、サプリメントも役に立ちますし、カルシウムを多く含む食品を食べることも重要です。たとえば、3度の食事に乳製品を取り入れると、およそ1,000ミリグラムのカルシウムを摂取できます。具体的にいうと、牛乳もしくはヨーグルトならカップ3杯、チーズなら5オンス、アイスクリームなら5カップです。ブロッコリ、キャベツ、ニンジン、豆腐も、植物性のよいカルシウム供給源です。

ホリスティック医師への需要が増加中

 トータルな治療をめざす養生法として、ハーブ、ビタミン、ミネラル、そしてハリのような伝統的なテクニックを積極的に取り入れようとする医師への需要が、増えてきています。ハーバード・メディカル・スクールのミリアム・S・ウェッツェル率いる研究チームが発見したのは、現在、全米の医療研究教育機関の64%に、選択もしくは必修の各種代替療法のコースがある、ということでした。2年前に同じ調査をしたときは46%の機関でこの種の教育が提供されていたのにくらべると、随分増えています。

 興味深いことに、ハーバード・メディカル・スクールで提供されている代替医療セミナーに関心を持って参加した学生数は、1997年には400人でしたが、1年後の1998年には、その2倍の人数が押し寄せたということです。

 過去何十年ものあいだ、医療教育に携わる者たちは、栄養療法や伝統的な各種療法にあまり関心を払ってきませんでしたが、時代は急速に変化しているようです。アメリカ人の大人の3人にひとりは、何らかの代替療法を利用しているのです。これらの療法が、何世紀もの時間を超えていまだに活用されているのは、少なくとも何らかの効果があるからに違いありません。

サッカリンは脂肪の分解を促進する?

 人工甘味料のサッカリンは、1879年に発見され、今まで、およそ120年にわたって利用されてきました。サッカリンは、アスパルテームとはまるで違います。サッカリンは、かつてはヒトの膀胱癌のリスクを増やすと考えられていましたが、1992年にチャペルによって行なわれた疫学研究によって、そうではないとわかりました。

 さらに新しく、1996年にインターナショナル・ジャーナル・オブ・オベシティ(国際肥満研究ジャーナル)に20: 15-20として掲載された研究「脂肪細胞の脂肪分解に対するサッカリン・ナトリウム食の効果」によれば、サッカリンは、ラットの脂肪分解を促進することが明らかになったのです。エサの2.5%に相当する量のサッカリン・ナトリウムを飲み水に入れて与えられたラットは、エサの1%に相当する量だけサッカリン・ナトリウムを与えられたラットや、まったく与えられなかったラットに比べて、脂肪分解率が2倍になったのでした。これほどまでに大量のサッカリンを与えたにもかかわらず、一切の副作用が研究者たちから報告されなかったのも、興味深いことです。

受け身の喫煙

 全米癌学会は、自分では喫煙しないにもかかわらず喫煙者と結婚した女性の肺癌死亡率は、非喫煙者の夫を持つ女性に比べて20%も高いと発表しました。

増える糖尿病

 もっともありふれたタイプの糖尿病の罹患率が劇的に上がっています。全米糖尿病協会によると、第2種糖尿病の発病率が、1987年から1996年までの間に、年平均9%も上がったそうです。研究者たちは、この増加は、人口全体が高齢化し、太りぎみになり、運動しなくなってきたことと一部関連があるだろうと見ています。加えて、食事の内容に大きな変化が起きたことも影響しているそうです。研究者たちは、糖尿病と肥満が、21世紀初頭の大衆が抱える健康上の懸念の大部分を占めることになるのではないか、と見ています。


代替療法の利用者が増加中

 「ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・メディカル・アソシエイション(JAMA、全米医療学会ジャーナル)」が、1998年11月11日号で、合衆国では代替療法を利用する個人が増えている、という事実をリポートしています。データによると、1990年から1996年までの間に驚くほどの増加がみられます。記事によれば、1997年だけでも、個人が代替療法にかけた金額の合計は全米で20億ドルにもなっており、これは”全米の医者にかかるために個人によって支払われるだろうと見積もられていた金額に匹敵する”そうです。

 JAMAのこの号には、代替療法やホリスティック医学のさまざまな分野に関連のある一般記事も掲載されました。タイトルをいくつか拾うと、次の通りです。

◎合衆国の代替療法活用のトレンド

◎腸過敏症の中国漢方療法
◎手根管症候群の悪化を防ぐヨガ・ベースの介入法
◎良性前立腺過形成ののこぎりやし療法
◎代替療法と科学の出会い

 同誌では、10人のうち4人のアメリカ人が今では何らかの代替療法を利用しているとしており、「アメリカ人が代替療法の施術者を訪れたのべ回数は1997年では6億2900万回で、1990年と比べると47%も増加している」とコメントしています。合衆国で実施されている医療の主流は伝統的西洋医学ですが、世界的に見れば、すべてのヘルスケアの70%〜90%は、代替的な伝統や技法によるものなのです。

 今まさに変化の渦中にあるヘルスケアのこの1分野についてもっと知りたいなら、全米健康局の代替療法局(OAM)のクリアリング・ハウス(著作権など知的財産権管理や正統な情報の有料提供とその利用法を管理する事務所)に、郵便ならP.O. Box8218, Silver Spring, Maryland, 20910宛て、電話なら888-644-6226にかけて、問い合わせることができます。

 インターネットのアドレスは、

  www.altmed.od.nih.gov

 です。

 また、JAMAには、毎号「患者のページ」が用意されており、たいてい興味深い情報が掲載されています。この内容は、AMAのウェブサイトでも読むことができます。

  www.ama-assn.org/consumer.htm

 代替療法もしくはホリスティック医学のセラピーや施術者への関心や利用が増えているというこの喜ばしいニュースは、ニューヨーク・タイムズやUSAトゥデイといった新聞の最近号でも、やはり取り上げられました。

(ザ・ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・メディカル・アソシエイション(JAMA)第280巻第18号、1998年11月11日号より)

世界の主な死因

 世界保険機構によると、1997年中には、世界中で、合計5,220万人が亡くなったそうです。そのうち、1,730万人が感染症や寄生虫が原因の病気による死です。他の死因のデータもまとめられています。循環系の病気:1,530万人、癌:620万人、呼吸器系の病気:290万人、何らかの長患いによるもの:360万人といった具合です。

 そして感染症による死の内訳を多い順から紹介すると、数字はぐっと減りますが、呼吸器系の感染が370万人、結核が290万人、下痢が250万人、HIV/AIDSが230万人、マラリアが150万から270万人となっています。循環器系の病気による死の内訳は、心臓血管系の病気が720万人、脳血管系の病気が460万人、他の心臓病が300万人です。癌の場合は、肺癌が110万人、胃癌が77万人、結腸癌と直腸癌が53万人、肝臓癌が51万人、乳癌が39万人です。

 数十年前とくらべると、戦争・病気などによる大量死はめざましく減りました。

1997年には1000万人でしたが、1995年には2100万人が亡くなっていたのです。また、無事生まれた子供1,000人中の乳幼児死亡数は、1955年には148人でしたが、1995年には59人に減りましたし、そして2025年には29人にまで減ると予測されています。21世紀に子供たちをおそう最大の災いのひとつは、今も勢力範囲を拡げ続けているHIV/AIDSでしょう。1997年には、15歳以下の子供のうち59万人がHIVに感染しました。この病気は、子供の保健のために過去50年をかけて積み上げられてきた実績を水の泡にしていまうかもしれません。




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