マグネシウムについて、

(カルシウム参照)


 マグネシウムを特に多く含む食品はないのですが、出来るだけ多く含む食品は以下のとおりです。

玄米によるご飯100g    48mg

白米によるご飯10g      4mg

米、麦こうじ味噌100g   80mg

豆こうじ味噌100g    130mg

アーモンド30g       87mg

カシューナッツ30g     72mg

国産大豆(黒大豆含む)30g 66mg

落花生30g         60mg

干しひじき10g       54mg

納豆1パック100g    100mg

かき70g          50mg

ほうれん草70g       50mg

木綿豆腐1丁300g    100mg

いんげん豆30g       45mg

かつお100g        40mg

あおのり3g         40mg

あずき30g         36mg

とうもろこし1本120g   35mg

枝豆50g          35mg

バナナ100g        34mg

純ココア7g         30mg

などです。このほかマグネシウム含有量の多いミネラルウォータもあると思います。

海洋深層水”という深い海の底から汲み上げた水を清涼飲料水にしたものもあります。
 約400ccで100mgほどのマグネシウムが摂取できるようですが、他の重要な必須微量
 ミネラルも総合的に摂取できるため、特におすすめと思います。血液をサラサラにして、
 毛細血管内を流れやすくする、といった作用も確認されているようです。

 アメリカでのカルシウムの一日の必要量は800mg(11才から18才までは1200mg)。マグネシウムの必要量は成人では300から400mgとなっています。マグネシウムはカルシウムやリンなどにより,吸収が妨げられたり体外に排出される割合が増えるため、カルシウム対マグネシウムの比は1:0.5から1:1の摂取が理想的と判断できます。

 マグネシウムが不足すると、上瞼がぴくぴくと動いたり、物忘れが多くなったり,うつ状態,動脈硬化,足しのしびれ、ふるえ、けいれん、骨粗しょう症,ひどくなると心臓発作による突然死の原因となってしまいます。

 今の日本では、カルシウムばかりが不足と取りざたされていますが、もし、今のままカルシウムのみの摂取が推奨されていますと、骨粗しょう症の増加や動脈硬化による高血圧が蔓延し、突然死の増加が心配されます。ストレスもまたマグネシウムを多く必要とするようです。清涼飲料水や加工食品などに含まれるリンもマグネシウム不足をきたす原因です。

お菓子から健康食品に至るまでさまざまな分野でカルシウムのことは聞きますが,マグネシウムはちょっと聞きません。カルシウムとマグネシウムは切っても切れない関係であることをさまざまな分野で認識すべきであると思います。

 骨はカルシウムだけでできているわけではないのです。骨ができるにはカルシウムはもちろんマグネシウム,りん、が必要です。さらに骨の細胞も肌など他の細胞と同様コラーゲン(タンパク質)により強固につながってはじめて丈夫な骨が出来るのです。




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